【簡単】むくみをチェックする方法を症状・部位別に解説!足・顔・内臓を確認しよう

【簡単】むくみをチェックする方法を症状・部位別に解説!足・顔・内臓を確認しよう
  • むくみをチェックする方法が知りたい
  • 足・顔・内臓などのむくみを解消したい
  • そもそもむくんでいるのかわからない…

むくみは生じる部位や程度によって、自覚しにくいことがあります。場合によってはむくみに気付かず、放置してしまう可能性も。むくみを放っておくと、本来の体のシルエットより、太く見えてしまいます。冷え症になったり、痩せにくい体になってしまったりと、体調・体質的にもデメリットは多いです。

この記事では、むくみをチェックする方法を解説します。記事の内容を実践すれば、むくんでいる部位を把握し、つらいむくみを解消できる可能性が上がります

むくみをチェックするには、指圧する方法が一般的です。指圧できない内臓(大腸)は、お通じの状態などから判断してください。

【症状・部位別】むくみをチェックする方法

むくみをチェックする方法は、部位によって異なります。むくんでいるのかわからない人は、むくみが生じやすい部位を順にチェックしてみましょう。むくみが生じやすい部位は、おもに以下の3か所です。

  • 内臓(大腸)
  • 足・ふくらはぎ

時間帯によって身体の水分量が異なるので、朝と夜にチェックしてください。朝と夜の状態に、どの程度の差があるのか確認してみましょう。

むくみの原因である体の水分は、重力によって足に落ちてきます。 朝はむくみが軽減していますが、夕方から夜にかけてひどくなることが多いです。

顔のむくみ

顔のむくみをチェックする方法は、以下の2か所を押すだけです。

  • 耳の下
  • 小鼻の横

2か所を押したときに痛みがある人は、むくんでいるということです。耳の下や小鼻の横は、老廃物が溜まりやすい部位です。耳の下や小鼻の横がつまると、顔全体の流れが滞りやすくなり、むくみが生じます。

むくみの程度を知りたい人は、次の方法を試してください。

  1. 手首の内側を合わせて、手で花の形を作る
  2. 顎から頬の横を両手で包む

手のひらに当たる頬の面積が広いほど、むくんでいると言えます。症状としては、起床直後に顔がはれていることが多いです。

顔がむくむと、次のようなデメリットが生じます。

  • フェイスライン(輪郭)がすっきりしない
  • 顔が大きく見える
  • まぶたが腫れぼったくなる
  • 二重の幅が変わる

むくみはメイクでは誤魔化せないため、予防することが大切です。

内臓(大腸)のむくみ

顔や足と同様に、大腸もむくむことがあります。「むくみ腸」と呼ばれる状態です。腸の状態は、目で確認することができません。大腸のむくみをチェックする場合には、自覚症状をもとに、以下の項目を確認してください。

  • 便秘
  • 残便感がある
  • 下腹が張る
  • おならが臭い
  • ガスが溜まる
  • 膨満感がある
  • 下剤を頻繁に使用している

当てはまる項目が多いほど、むくみ腸の可能性が高いです。お通じが整っていない人は、むくみ腸を疑いましょう。

腸がむくむと、次のような問題が生じる可能性があります。

  • 悪玉菌が増えて肌荒れする
  • 生活習慣病を起こしやすくなる
  • 免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる

腸の不調は、全身に悪影響を及ぼします。日頃からお通じの状態をチェックして、むくみを見逃さないようにしてください。

足・ふくらはぎのむくみ

足・ふくらはぎのむくみをチェックする方法は、足を手の指で押すだけです。以下の手順に沿って、行ってください。

  1. 足のすねや足の甲、足首を押す
  2. 5秒間押したままにする
  3. 手を離して10秒程度観察する

皮膚が10秒以上凹んだままの場合は、むくみがあるということです。足がむくんでいるときの症状は、以下の2つがわかりやすいでしょう。

  • 靴下の跡が残って消えない
  • 夕方になると朝履いてきた靴が入らない

足のむくみを放置すると、次のようなデメリットが生じるケースがあります。

  • 歩きにくくなる
  • 体がだるい、重いと感じる
  • 疲れが取れにくくなる

足のむくみは、顔や腸に比べて自覚しやすいです。体調管理の一環として、毎日チェックするのがおすすめです。

むくみやすい人の特徴

むくみやすい人の特徴は、以下の6つです。

  • 長時間同じ姿勢で過ごす人
  • 冷え症の人
  • 多量の塩分・アルコールを摂取する人
  • 睡眠不足が続いている人
  • 無理な食事制限をしている人
  • ホルモンバランスが崩れている人

デスクワークや立ち仕事の人

デスクワークや立ち仕事などで、長時間同じ姿勢で過ごす人は、むくみが生じやすいです。重力によって体液が下の方にたまるからです。体の水分バランスが悪くなると、むくみの症状が現れます

座りっぱなし、立ちっぱなしなど、姿勢が固定されるのは好ましくありません。1時間に1回程度は姿勢を変えるよう、心がけましょう。

冷え症の人

冷え性の人も、むくみやすいです。身体が冷えると血流が悪くなるからです。日ごろから、身体を冷やさないように意識してください。次のような生活習慣の人は、要注意です。

  • 冷たい飲み物を頻繁に摂る
  • 薄着でいることが多い
  • 入浴の習慣がない

飲み物は常温で飲むように心がけましょう。手首や手足が冷えない洋服を着たり、入浴の回数を増やしたりすることでも、冷えを予防できます。

多量の塩分・アルコールを摂取する人

塩分やアルコールを多量に摂取する人も、むくみやすいと言えるでしょう。塩分を多く摂ると、体内の塩分濃度が上がります。身体は高くなった塩分濃度を下げるために水分を溜め込むため、むくみが生じるのです。

一方、アルコールを摂り過ぎると、血液の濃度が上がります。血管内に水を取り込んで濃度を下げようとするときに、むくみを引き起こします。

睡眠不足が続いている人

睡眠不足が続いている人も、むくみやすいです。睡眠時間が短い場合や、質の良い睡眠が取れていないと、代謝が悪くなります。代謝が悪くなると、水分や疲労物質がうまく排出されずに体に溜まってしまい、むくみにつながります。

寝不足などの不規則な生活によりストレスがたまった状態も、むくみを引き起こしやすいです。自律神経の働きが崩れて、体内の水分バランスに悪影響を与えるからです。

生活のリズムを整えて、睡眠不足を解消しましょう。

無理な食事制限をしている人

無理な食事制限は、むくみの原因になります。極端に食事量を減らすダイエットや、栄養バランスの偏った食事制限を行っている人は、身体がむくむ可能性が高いです。

むくみを解消するためには、カリウムやビタミンB1、たんぱく質の摂取が効果的です。栄養バランスの整った食事を心がけましょう。

ホルモンバランスが崩れている人

ホルモンバランスが崩れている人も、むくみやすいため注意が必要です。ホルモンバランスが乱れると、体液が過剰になりやすいからです。女性の場合は、特に以下の期間でホルモンバランスが乱れます。

  • 生理前
  • 妊娠中
  • 更年期

ホルモンバランスを整えるためには、バランスの良い食事や十分な睡眠が大切です。食事や睡眠の質を改善すると、むくみにくい身体にも近づけます。

男性も更年期には、ホルモンバランスが乱れることがあります。更年期障害といわれる状態です。閉経の前後5年間に発症のピークを迎える女性に対し、男性の場合は特に好発年齢はありません。40代以降なら何歳でも発症する可能性があります。

むくみとは?

むくみとは、皮膚や皮膚の下に水分が溜まった状態です。血液中の水分が血管の外に異常に浸み出したことで起こります。専門的な用語では「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれることも。

株式会社フジ医療器の調査によると、むくみで悩む女性は87%です。20代から50代まで幅広い世代の女性が、むくみの症状を抱えていることがわかりました。一方で、男性も4割の人がむくみを自覚しています。
» 女性だけじゃない! 男性の4割はむくみを自覚(外部サイト)

むくみは日常でもよくみられる症状ですが、放っておくのはいけません。デメリットが多いからです。むくみを放置するデメリットは、おもに以下の4つです。

  • 本来の体のシルエットより太く見える
  • 冷え症になる
  • 痩せにくい体になる
  • 病気を見逃す可能性がある

体調・体質的にも悪い影響を与える恐れがあるため、むくみがみられる場合には、早急に対処しましょう。

むくみの原因7選

むくみの原因は、おもに以下の7つです。

  • 水やアルコールを摂りすぎている
  • 塩分を摂り過ぎている
  • 過度な食事制限をしている
  • 長時間同じ姿勢で過ごしている
  • 運動不足
  • 血行不良
  • 病気のサイン

水やアルコールを摂りすぎている

むくみの原因の1つに、水やアルコールの摂りすぎが挙げられます。水やお酒を飲みすぎると体内の水分が過剰になり、排出がスムーズに行われないからです。余分な水分が血管の外に溜まって、むくみを引き起こします。

水を飲むときには、少量ずつをこまめに摂りましょう。

塩分を摂りすぎている

塩分の摂りすぎも、むくみの原因になります。体内の塩分濃度が上がると、濃度を下げようとして体内に水分を溜めこむからです。

体液の塩分濃度は常に0.9%に保たれています。むくみを引き起こさないためには、身体の塩分と水分の均衡を保つよう心がけましょう。日頃の食事で塩分量を抑えることをおすすめします。
» 塩と人間の体-体内の塩(外部サイト)

過度な食事制限をしている

過度な食事制限もむくみの原因になることがあります。食事を制限すると、たんぱく質が不足しがちになるからです。たんぱく質が不足すると、血液中のたんぱく質量も減少するため、組織間液が血管の中に引き込まれません。

組織間液とは、組織の新陳代謝や栄養補給をする役割を持つ液体です。細胞の間に溜まった組織間液は、むくみの症状を引き起こします。

食事制限をする場合は、極端に食べる量を減らすのではなく、食事内容の改善をすると良いでしょう。

長時間同じ姿勢で過ごしている

長時間同じ姿勢で過ごしていることも、むくみの原因と考えられます。ふくらはぎの動きが少ないために、筋ポンプ機能がうまく働かなくなるからです。

ふくらはぎの筋肉は、体液(血液やリンパ液など)を心臓へ送り出す役割を担っています。体内の水分が下半身に滞らないよう、適度にふくらはぎを動かしましょう。

1時間に1回程度は、姿勢を変えてください。

運動不足

運動不足で新陳代謝が低下すると、むくみを引き起こす原因になります。新陳代謝が低下すると血液の循環が悪くなり、血液中に含まれる水分や老廃物の排出が滞るからです。

下半身のむくみが見られる人は、ふくらはぎの動きが少ないことも原因と考えられます。運動によって、ふくらはぎの筋力の低下を防ぎましょう。

血行不良

むくみの原因として、血行不良も挙げられます。血行が滞ると、新陳代謝が低下するからです。

普段から体の血行を良くすることを意識しましょう。以下のような行動がおすすめです。

  • 定期的に運動する
  • 階段を使う
  • できるだけ早足で歩く

病気のサイン

病気が原因で、むくみが生じることもあります。注意が必要な症状は、以下のとおりです。

  • 急に体重が増えた
  • むくみが何日間も続く
  • 目・まぶたのむくみがとれない
  • 尿の出が悪い
  • 軽く動くだけで息が切れる
  • 痛みや発赤、熱感などの症状がある

気になる症状がある場合は、病院を受診してください。
» むくみの原因や対策できる食べ物を紹介

全身のむくみを予防・解消する方法9選

全身のむくみを予防・解消する方法は、以下の9つです。

  • ストレッチ・運動をする
  • マッサージをする
  • 足とお尻を同じ高さにする
  • 全身浴をする
  • 洗顔をする
  • こまめに水分を摂取する
  • 食生活を見直す
  • 生活習慣を見直す
  • 機能性ソックスでポンプ機能をサポートする

ストレッチ・運動をする

むくみはストレッチや運動をすることで、解消できる可能性があります。筋や関節を伸ばすと、凝り固まった筋肉がほぐされるため、血行やむくみの改善につながるのです。

ストレッチを行うと身体が温まり、代謝が上がります。むくみの解消が期待できるだけでなく、予防にも効果的です。

おすすめのストレッチ・運動は、以下の3つです。

手足の運動

手足の運動は、ベッド上で仰向けに寝た状態で行います。手足をまっすぐ上に上げて、ブルブルと振ってください。末梢の血管から心臓へ血液が戻りやすくなります。就寝前や起床時に行うと良いでしょう。

ふくらはぎの運動

ふくらはぎの運動では「エア自転車こぎ」がおすすめです。手足の運動と同様に、血液が心臓へ戻るのをサポートします。以下の手順に沿って、行ってください。

  1. 仰向けに寝る
  2. 両手を広げて身体を支える
  3. 足を浮かせて、膝を曲げ伸ばしする動作を交互に行う

自転車をこぐイメージで、足を動かしましょう。4~5回繰り返すのを、1日3セット行うと効果が得られやすいです。

「エア自転車こぎ」は、効果が現れやすい運動です。腰を上げなくてもできるので、体力に自信がない人でも取り組めます。

ふくらはぎのストレッチ

ふくらはぎのストレッチは、椅子に座った状態で行います。片方の足を反対側の足に乗せて、膝でふくらはぎを押してください。足を乗せたまま、上になった方の足首を曲げ伸ばししたり、回したりするとより効果的です。

デスクワークの合間にできるのがメリットです。足を入れ替えて、両足のむくみを解消しましょう。

筋肉を鍛えたい人は、筋トレをするのも1つの方法です。おすすめの筋トレは、以下の3種類です。

ハーフスクワット
ハーフスクワットは、浅めにひざを曲げ伸ばしするトレーニングです。一般的なスクワットよりも、お尻の位置が高いのが特徴です。ひざの角度は、90度程度で止めてください。
足の大きな筋肉を鍛えられるため、むくみにくい身体に近づけます。一日30回を目安に行いましょう。
太もも上げ
太もも上げは、左右の太ももを交互に上げる運動です。むくみの解消だけでなく、筋力アップやダイエット、シェイプアップ効果も期待できる有酸素運動です。
一日合計30回を目安にしてください。足全体の血流を促しましょう。
カーフレイズ(踵上げ)
カーフレイズは、つま先立ちを繰り返すトレーニングです。踵上げとも呼ばれます。身体が軽く前傾気味になるようにするのがポイントです。
カーフレイズも、一日合計30回が目安です。ふくらはぎやアキレス腱のケガの予防ができるため、ウォーキングなどの運動を行う前に取り入れるのも良いでしょう。

マッサージをする

むくみの解消を目指すためには、マッサージも効果的です。マッサージによって、血液やリンパ液の流れを促進できます。ポイントは以下の3点です。

  • 末端から身体の中心部に向かってマッサージする
  • お風呂あがりなど、血行が良くなっているときにする
  • オイルやクリームをすり込みながらする

マッサージする部位は、むくみの症状が現れているところです。以下の部位を参考にしてください。

  • ふくらはぎ
  • 足の裏
  • 太もも
  • 太もものつけ根
  • 足首のまわり

強い力でマッサージをすると、逆に血流を悪くしてしまう恐れがあります。力加減には注意しましょう。ゴルフボールなどを使ってツボを刺激するのも効果的です。

足とお尻を同じ高さにする

足とお尻を同じ高さにするのも、むくみの予防・解消に効果的です。いすに座るときは別のいすなどを利用して、足をお尻と同じくらいの高さまで上げましょう。

足先がお尻より低い場合は、クッションなどを利用して高さを調整してください。リクライニングチェアを取り入れるのも1つの方法です。

就寝時にも、足を少し高くするのがおすすめです。足の下に薄い座布団などを入れると良いでしょう。ただし、むくみの原因である水分が尿として排出されやすくなるため、夜間頻尿などが気になる人には向きません。

全身浴をする

全身浴にも、むくみ解消の効果が期待できます。お湯の水圧によって、停滞している血液やリンパ液を流してくれるからです。身体が温められることで、血行の促進にもつながります。

全身浴をするときには、38℃前後のお湯がベストです。熱いお湯だと身体がリラックスできず、血行の促進につながりません。反対に、ぬるいお湯だと身体が冷えてしまう恐れがあります。身体が冷えていると、毛細血管の循環が悪くなり、むくみを引き起こしてしまいます。

全身浴ができない場合には、以下の方法を試してみてください。

  • 足首が隠れる靴下を着用する
  • カイロをはる
  • 足湯をする

手首や足首を温めると血行が改善されて、全身浴に近い効果が得られます。日頃から冷えの解消を心がけましょう。

洗顔をする

顔のむくみを解消したいときには、洗顔がおすすめです。顔の血行が促進されて、むくみの軽減・解消が期待できます。冷たい水と温かいお湯で、交互に顔を洗ってください。

蒸しタオルと冷たいタオルで代用してもOKです。洗顔の後は肌の状態を守るために、化粧水などで保湿をしましょう。

こまめに水分を摂取する

こまめな水分摂取も、むくみの解消に効果的です。適度な水分は、身体のなかの老廃物の排出や、血液循環を促すからです。

一度に水分を多く摂りすぎると、腎臓での水分量の調整が追いつかず、むくみとして現れます。反対に、水分が足りていない場合には、身体が水分を溜め込んでしまいます。少量の水分をこまめに摂取するのが理想です。

1日あたり1,200ml以上の水分を摂るのが望ましいです。コップ1杯を200mlとすると、6杯分以上に相当します。1日のなかでコップ1杯の水を6回飲むことを目標にしましょう。
» 「健康のため水を飲もう」推進運動(外部サイト)

食生活を見直す

むくみを改善したいときには、食生活を見直しましょう。塩分を多く摂取すると、身体の塩分濃度を薄めるために、体内に水分が溜まります。全身のむくみの原因となるため、塩分の少ない食生活を心がけてください。ポイントは以下の3つです。

  • 塩分を控える
  • カリウムなどのミネラル類を摂取する
  • ビタミンEを摂取する

食品に含まれるカリウムなどのミネラル類には、塩分の排出を促す働きがあります。水分量の調整に役立つため、積極的に摂取しましょう。カリウムが豊富に含まれる食材は、以下のとおりです。可食部100gあたりの含有量を参考にしてください。
»カリウムを豊富に含む食べ物は?効果と摂取基準も解説 (外部サイト)

食品名加工状態など含有量
切り干し大根乾燥3,500mg
ドライバナナ乾燥1,300mg
ほうれん草690mg
枝豆冷凍650mg
人参630mg
アボカド590mg
モロヘイヤ530mg
小松菜500mg
ブロッコリー460mg
バナナ360mg
キウイフルーツ300mg

カリウムを多く含む食材は、茹でると栄養素が流れ出てしまいます。生のままで取り入れるか、電子レンジ調理をするのがおすすめです。

ビタミンEを含む食材には、血行を促進する働きがあります。以下の食材を積極的に摂りましょう。可食部100gあたりの含有量を参考にしてください。
»ビタミンEが多く含まれる食べ物は?効果や摂取基準も詳しく解説 (外部サイト)

食品名加工状態など含有量
アーモンド炒り(無塩)29.0mg
ドライトマト乾燥18.0mg
落花生(大粒種)炒り10.0mg
ツナ缶油漬け8.3mg
うなぎ(養殖)7.4mg
たらこ(すけとうだら)7.1mg
モロヘイヤ6.5mg
はまち(養殖、皮なし)刺身5.5mg
しそ(葉)3.9mg
ほうれん草ゆで2.6mg
豆乳(調整豆乳)2.2mg
ほたるいかゆで4.5mg
卵黄4.5mg

たんぱく質とビタミンB1不足も、むくみの原因になります。バランスの取れた食事を心がけましょう。

生活習慣を見直す

生活習慣を見直すのも、むくみを解消するために効果的です。特に肥満気味の人は、ダイエットも視野に入れましょう。以下のポイントを見直すと、むくみにくい身体に近づけます。

  • 有酸素運動を取り入れる
  • 過度の飲酒は避ける
  • 睡眠不足を解消する

有酸素運動を取り入れると、新陳代謝が上がります。血液循環も促進されるため、むくみの解消につながります。過度の飲酒や睡眠不足など、体内の水分バランスが乱れる習慣は、できるだけ避けてください。

機能性ソックスでポンプ機能をサポートする

むくみの解消には、機能性ソックスも有効です。締め付けの強い靴下を履くことで、ふくらはぎの筋肉のポンプ機能がサポートされます。むくみにくくなったり、むくみのつらさが軽減されたりするメリットがあります。機能性ソックスを選ぶポイントは、以下の3つです。

  • ひざ下までの長さがあるものを選ぶ
  • 自分に合ったサイズを選ぶ
  • 着用シーンに合わせた圧力を選ぶ

機能性ソックスは、圧力や色、デザインが異なるさまざまな製品が発売されています。むくみをしっかりケアしたい人は、病院で販売されている医療用を選ぶと良いでしょう。
» むくみ解消法!予防に効果的な対策

むくみの症状・部位ごとの受診先

時間が経過してもむくみの症状が軽減されない場合は、病気を発症している可能性があります。病気は長く放置すると治りが悪くなったり、重症化したりするので、早めに病院を受診しましょう。

むくみの症状が現れる部位ごとに、受診先が異なります。むくむ部位によって、発症が疑われる病気が違うからです。受診先は、以下を参考にしてください。

  • 手のむくみ:内科、循環器科
  • 足のむくみ:血管外科
  • 顔のむくみ:腎臓内科
  • 全身のむくみ:内科、腎臓内科、循環器内科

手のむくみ

手にむくみが見られるときには、内科や循環器科を受診しましょう。心臓の働きが低下している可能性があるからです。特に以下の場合は注意が必要です。

  • 手のむくみが数日経過しても治らない
  • 息切れがしやすくなった

日常的に指輪をする人は、むくみの症状がひどくなる前に外してください。指輪が抜けなくなる恐れがあります。

足のむくみ

足にむくみの症状が現れているときには、血管外科の受診がおすすめです。血管の異常が疑われるからです。

立ち仕事などで立った姿勢でいる時間が長い人は、血管に問題が生じやすいので注意してください。

顔のむくみ

顔にむくみの症状が現れるときには、腎臓内科を受診しましょう。腎臓の機能が低下している可能性があるからです。腎臓の働きが弱まると、老廃物や水分の排出が難しくなり、むくみを引き起こします。特に以下の症状がある場合は、注意が必要です。

  • 顔のむくみが数日経過しても治らない
  • 血尿が出る
  • 尿が泡立つ

腎臓は尿を作り、身体に不要な物を排出する機能を持った臓器です。尿に異常があるときには、専門の医師に診てもらいましょう。

全身のむくみ

全身にむくみの症状が出ている場合には、内科や腎臓内科、循環器内科の受診がおすすめです。血液検査や尿検査、心電図などの本格的な検査によって、病気が見つかる可能性があります

正しいセルフチェックがむくみ解消の近道!

むくみが気になるときには、セルフチェックを行いましょう。正しい方法でチェックすると、むくみの程度がわかり、適切なケアができます。

むくみを予防・解消する方法は、以下の9つです。日ごろからむくみのケアをして、スッキリとした毎日を過ごしましょう。

  • ストレッチ・運動をする
  • マッサージをする
  • 足とお尻を同じ高さにする
  • 全身浴をする
  • 洗顔をする
  • こまめに水分を摂取する
  • 食生活を見直す
  • 生活習慣を見直す
  • 機能性ソックスでポンプ機能をサポートする

日ごろから栄養が足りていないと考えている人は、サプリメントの利用も検討してみてください。サプリメントを活用すれば、不足しがちな栄養素を手軽に補給できます。お手頃価格でお試しできるサプリメントも多いので、気になる人はまずチェックしてみてください。